AI不動産投資で初心者におすすめは?大手3社の評価ポイント

さまざまな分野で近年活用されるAIが、最近になってIT化が遅れていた不動産業界でも導入され始めました。AIの導入によって新しいサービスが生まれるなかで、特に注目されているのがAIを活用した不動産投資です。

現状の不動産投資は、銀行の不正融資やシェアハウスの投資問題などもあり、全体的に逆風が吹いている印象がありますが、こうした問題は不動産業者と投資家との間に情報格差があることが原因です。

AIの導入よりこの格差も解消できるのではないかという期待が高まっています。

そこで、ここではAIを活用した不動産投資の現状と、実際に提供されているAI不動産投資のサービス、そして、AIを活用した不動産投資の今後について見ていきましょう。

AIと不動産投資の現状と課題について

不動産業界ではIT化が遅れていると言われています。実際、いまだにコストのかかるFAXを使う業者もありますし、ホームページやメルマガで情報を積極的に配信する業者も少ないです。

一方、SNSを活用して積極的にユーザーに働きかけている業者もあり、不動産業界内でIT格差が広がっています。

不動産投資においても、物件を紹介する不動産業者と投資を行う投資家との間に情報格差がありました。

情報格差があるといっても、悪質な物件を紹介していては業者の評判が下がるため、投資家が一方的に損をするわけではありません。

しかし、投資家に十分な情報が提供されているかというと、答えはノーでしょう。なぜなら、物件情報が集約されるデータベースには不動産業者でないとアクセスできなかったからです。

こうした問題がAIの導入によって解消されつつあります。

AIを活用した不動産投資では、これまでは不動産業者しかアクセスできなかったビッグデータに基づいて、物件情報が投資家にも公開されるようになるからです。

不動産業者と投資家の情報格差が小さくなれば、投資家の一方的な勘違いによりネガティブな物件に投資してしまうというリスクが低くなると期待されます。

実際に、AIを活用したロボットアドバイザーでの不動産投資が、サラリーマンを中心に注目を集めています。

これは、投資方針など不動産投資に関する質問に回答すれば、それをもとにロボットアドバイザーがアドバイスしてくれたり、実際に運用してくれたりするというサービスです。

これまでは資産運用のプロが一部の投資家だけに向けて提供していたサービスが、一般のサラリーマンがパソコンやスマホで手軽に受けられるようになりました。

そのため、これまで投資をしたことがないまったくの初心者でも、仕事が忙しくて投資に割ける時間が限られているサラリーマンでも、簡単に不動産投資が始められるのです。

AI不動産投資は分散投資が基本なので、短期間でハイリターンを求めることは難しく、それに、サービスを利用するには手数料が必要というデメリットもあることには注意が必要です。

しかし、少額から投資が始められるのは間違いないですし、不動産投資の裾野が広がりつつあるのは確かだと思います。

AI不動産投資会社でおすすめできるのはココ

ここからは実際に提供されているAI不動産投資のサービスでおすすめできるものをいくつか紹介しましょう。各社どこのAIを使うのか?人はどこまで関わってくるのか?

各社が持っていたサービスとの組み合わせ、いわゆるビックデーターを元に新しいサービスを展開しています。

VALUE AIは分析が得意な人におすすめ

一つ目は、「VALUE AI」という株式会社コスモスイニシアが提供サービスです。AIを活用して完全な投資シミュレーションができるというのが売り文句のサービスで、複数の物件についてさまざまな情報を比較分析できるのが特徴となっています。

現在から10年後までの物件価格の推移や、将来の賃料の推移、見込まれる家賃収入と売却価格の予想などの分析が可能です。

詳細なキャッシュフローも表示可能で、AIが売却のタイミングまでアドバイスしてくれるという至れり尽くせりのサービスとなっています。

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オリックスはやっぱり大手!安心を買いたい人におすすめ

二つ目は、オリックス銀行が提供する「キャッシュフローシミュレーター」です。5800万件以上のデータをもとに、想定される賃料、空室率、修繕費、管理費、借入返済金などを算出します。

ビッグデータの活用で精度の高い分析が期待できるのが大きな特徴です。これを使えば、毎月の収支の把握も楽にできるようになるのではないでしょうか?

それに、今後の人口推移などマーケット情報も提供されるため、不測の事態にも対応しやすくなるでしょう。AIと協力して不動産投資を一緒に成功させようというサービスだと思います。

Renosyは低価格で初心者におすすめ

三つ目は、株式会社GA technologiesが提供する「Renosy」です。AIを活用した高度な分析が可能であるとともに、月額わずか1,080円で物件管理を依頼することができます。

不動産投資に関するサービスを一つの業者がワンストップで提供してくれるため、投資家にとってコストを大幅に削減できるメリットも生まれます。

また、Renosyでは、主要都市にある中古ワンルームマンションに特化していることも大きな特徴です。物件の購入費用が比較的安いため、投資初心者や一般のサラリーマンでも気軽に始められるでしょう。

⇒ リノシーの評判と評価点

AI不動産投資の今後予測はどうなる?


実際に一般のサラリーマンでも利用できるAI不動産投資のサービスも出てきていますが、まだ今のところ、AIを活用したサービスは多くが法人向けです。

その理由は法人向けの方が利益が安定すると考えられるからですが、今後は個人投資家にも使いやすいサービスが増えてくると予想されます。

最終的に、不動産業者、個人投資家、法人投資家の誰でもアクセスが可能な巨大なデータベースが構築されるのではないでしょうか?

そうなると情報格差がなくなるため、これまでのような不動産業者主導の投資から、投資家主導の不動産投資へと変化するでしょう。

また、AIの導入が進むと、今後は兼業投資家がますます増えていくことと予想されます。

誰でも精度の高い不動産情報を手に入れられるようになるため、日中は仕事で忙しいサラリーマンでも効率よく資産を築いていけるようになるはずです。

物件の選定や管理にかかる手間も少なくなると期待されるため、これまで不動産投資を避けていた兼業投資家も多く参入してくるでしょう。

さらに、今後は先ほど紹介したRenosyのように、AIの導入で不動産投資の各種サービスをワンストップで提供する会社が増えていくと予想されます。

ワンストップでサービスが提供できるということは、これまで発生していた中間手数料がなくなるということです。

また、AIがより精度の高い分析をできるようになると、人が分析の工程に関与する必要が少なくなるため、この点でもコストダウンが見込まれます。

つまり、今後は不動産投資にかかるコストが大幅に削減できると期待されるのです。

これまでは投資家が不動産情報を入手することが難しかったため、不動産業者との付き合いが非常に重要でした。

それが、AIの普及によって、不動産業者を通さずとも投資家個人が得られる情報が格段に増えると予想されます。

また、AIは不動産投資の情報を比較的シンプルに伝えてくれるほか、そのインターフェイスも直感的に操作できるものなので、若い世代が不動産投資に積極的に乗り出すとも予想できるでしょう。

いずれにせよ、今後、不動産投資の敷居が下がるのは間違いないと思います。

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